Out of HABIT: 好きです。淀川ベルトコンベアガール。

2011年3月6日日曜日

好きです。淀川ベルトコンベアガール。

この物語の主人公かよは16歳という多感な時期をあげ工場で大人たちに囲まれ働き過ごしています。
そんなかよのほんの小さな願いは同年代のともだちを作ること。

純粋なかよとそれを囲む様々な事情を抱えた大人たち、そしてかよに出来た初めてのともだち那子。
村上かつらの描く人々はそれぞれの心の機微が伝わってきます。
超美麗な作画ではありませんが、かよや那子の喜怒哀楽が表情からダイレクトに。

大まかなストーリー
16歳のかよは家庭の事情で福井から単身大阪で働くかよ。
彼女の願いはともだちを作ること。
ある日、同年代の女の子、那子があげ工場にアルバイトとしてやってきます。
当初は全く心を開くことの無かった那子だったが、彼女が通う高校でかよが話題になっていることをきっかけに物語は大きく動いていきます。
彼女が属するグループ

っとネタバレし過ぎるから書くのはよそうｗ
この作品の良い所はリアルなところかな。
少年漫画にありがちなありえない友情ごっこは無いです。
人は裏切られることを恐れ、別の誰かを裏切る。
きれいごとばかりでは誰も幸せになれない。
誰かが幸せになれば誰かが不幸になる。

でも頑張ってればちょっとだけ幸せが訪れる。

そんなところです。

プンプンも好きですが、個人的にはこっちが好きです。
古いですが、村上かつらの描くさゆり1号もオススメです。

淀川ベルトコンベア・ガール 1 (ビッグコミックス)/村上かつら